天井席から見たあなた。

A.B.C-Zっていいね。

怒りすぎて無になった。

9月11日、彼氏と別れた。
理由:私のしたことが浮気に値するものだった(彼曰く)。

お前意味わかんねぇ。
それが最初の感想だった。
私は男友達と(私の足の怪我のリハビリのために)少し大きめの海辺の公園まで出かけた。
もちろん男友達だからやましいこともない。手も繋いでいない。
けれどそれが彼の浮気の基準にひっかかった。
電話越しに浮気者と糾弾された。

別に浮気者と言われても傷ついたりはしない。しかし許せないことがあった。私の大切な男友達を貶した。
大切な人を貶されて怒らない人がこの世にいたとしたら、それは尊敬する。

彼と電話したその日。
「俺はなんでこんなに苦しまなきゃいけないんだろう。」
「俺は辛いんだよ!」
と言う彼に、私の怒りの沸点は壊れた。無になった。
大切な男友達貶しといて何言ってくれてんだよ。
元々人間嫌いで人と関わることが苦手だったから、人には関心がなかった。それゆえに彼氏ごときに怒ることもなかった。(親友とか家族は別)
ただ自分で考えることもせず、感情むき出しで5ヶ月間も接せられたら……。かわいこぶっていた自分が牙をむいてしまった。

「お前さぁ、自分で考えてんの?」
「辛いって言うたびに解決法提示してるよね?それ実行しないでまた言ってるわけ?」
「不幸?どこがよ。」
「やることやって苦しいっていうならまだわかるけど、何も行動しないで苦しいって言われても私は何もできないよ。」
「あんたのワガママにいつまでも付き合ってると思った?大間違い。人間嫌いなりに距離感とって改善点を話してたけど聞こうともしない。」
「浮気っていうなら私は浮気者で構いませんよ。弄んだというならそれもそれで構いません。関心もなにもないので。」

ここまで無になれるんだーと
逆に感心した。
浮気者と言われたことより、弄んだと言われたことより、
人間嫌いで人間に関心のない私に
たった1人できた男友達を貶したことが許せなかった。
自分の休みを潰してまで、リハビリに付き合ってくれた男友達。
歩くときは足の具合を気にしながら話しかけてくれた男友達。

じゃあお前は何してくれた?と彼氏に問いたくなった。
問うたところでロクな答えが返ってこないのはわかっている。

こんなに無になったのも、自分以外のことで泣いたのも、初めてだった。
教訓。彼氏は親友から進めていったほうがいい。