天井席が落ち着くんです。

ジャニーズと芸能と。

デストラップ。狂気は目から生まれる。

ポーター最高だよ!!!

 

あっ。

クリフォードもね。

 

まずこの舞台を観終わったとき

「怖い」

この気持ちに支配されました。

 

怖くて怖くて仕方がなくて、演技とわかっていても人が罠にかかっていく姿を観るのが苦しかったです。

 

では、なぜ私は怖いと感じたのか。

 

演技が上手いからですよね。

そりゃそうです。

バーン、うわー、おらー

こんなんじゃ怖くないです。

 

ひとつひとつの仕草が、息遣いが、体の使い方が、指先が、足音が、私を罠にはめました。

その中でも注目したのが、クリフォードの目。

本当に、狂気をうつすんです。

デストラップでは、全員がどこかに闇というか、狂った部分を持っている気がしました。

その狂った部分を、あの綺麗な目がよく映しだすのです。

だから、騙されてしまう。

クリフォードは良い人だと。

 

この世に十割十部十厘良い人はいません。きっと。予測でしかありませんが。

いたとしたらそれはそれで怖いです。

本当に人間?どうやって育ってきたの?桃太郎?いやそもそも良い人の基準って何?などと考え始めてしまいます。

 

閑話休題

あの目は、こいつは悪いやつではない!と思わせます。

それとともに周りの悪いところを映します。

 

透明で透き通った綺麗な目が、周りの細かいところまで映しだす。

 

いいえ。

 

黒く闇に溶け込んでいるような目だからこそ、周りを映しだすことができたのです。

 

その目は綺麗だと錯覚させられます。

周りがあんな風に映るのだから、と。

 

クリフォードの目は、ときに苦しみ、白目になり、遠くを見つめ、血走り、笑いを映し、そして、そして、狂気に染まります。

 

クリフォードの目。

持ち主は橋本良亮といいます。

A.B.C-Zのセンターであり、ヤンキーであり、パーティーピーポーであり、立派なアクターです。

(横文字で揃えたかったワガママ)

 

直視することが、怖くて。

信じていた事実を崩すクリフォードから、目を背けたくて。

目をまっすぐに見つめることができませんでした。

それくらい、本物の狂気を味わうことができたんです。

 

橋本良亮、あの大きな体で、小さな目を使って狂気を作り出す。

すごい。

 

もっとたくさんの舞台を観たくなりました。

 

終演後、家族にぽつりと

「私が家で感じてた狂気は狂気じゃなかった。あんなもんじゃなかった」

と伝えたところ

「そうでしょう。本物は、そう」

という、何やら深いわけのありそうな言葉が返ってきました。

 

さてさて。

映画版のデストラップ、いつ借りに行こうか?